今日のよしなしごと

どうしてもサイゼリヤに行きたくて11時の開店に間に合うように車を走らせたら、現金決済のみだったことを思い出し、ダメ元で店の扉を開けると”CASH ONLY”の文字が飛び込んできたので踵を返した。郵便局でお金をおろし、(もちろん手数料0円のところで。手数料のお金があるならパンナコッタを食べたい)急いで車を出すと、ガクンと車体が下がり、視界が揺れた。やばい。やばいやばいやばいやばい。広い駐車場でなんでこんな音がするの?と思ったら、どうやら段差の大きいところから降りてしまったらしく、ガンと音がしたのは段差によって縁石のへりが車の底に当たったかららしかった。最悪だ。バックするか?それともなんとか横に移動できないか。いや無理無理この段差じゃ戻れないと悟り、えいやとそのまま前進したら特に問題なく降りられた。スウと体温が2度近く下がり、数秒の間にあれこれ思い巡らせて対処した。行きた心地がしなかった。サイゼに戻り、駐車してから覗き込んでみたが、特に傷もなく(見えないだけかも)まあ大丈夫か……?大丈夫であってくれと念じつつ、とりあえずチーズのパスタが食べたかったので店に入った。大丈夫であってくれ。

 

私は運転が雑だという自負がある。かもしれない運転は心がけている「つもり」だけど、気が緩むと前の車にぶつかりそうになるし、スーパーの駐車場でもアクセルを踏み込みがち。事故は慣れてきた頃に起こりやすい。油断せずに行け。

 

事故といえば、通勤経路で若い男性が車に轢かれて亡くなった。私はその日パトカーや救急車が通り過ぎるのを横目で見ていて、訃報を後日知ったが、その時はちょうど仕事で精神が参っている時期だったので、自分に引き寄せて考えて怯えた。気の緩んだ運転で私が加害者になるかもしれない。反対に、ぺらぺらの軽自動車で衝突事故を起こして死んでしまう可能性は0ではない。早くこんな職場やめないと。人はいつ死ぬか分からないし、こうして悩んでいる間にお母さんが発作を起こして……

 

かなり参っていた。「もしも」を考え出したらきりがないけど、可能性は0じゃないじゃん。誰も責任とってくれへんし。自分の責任は自分で取らなあかんし、選択が結果に直結するし。

 

パスタが来た。

ポヴェッロ(アーリオオーリオにペコリーノチーズをかけて、半熟卵を乗せたもの)と辛味チキン。これで750円。ポヴェッロはちょっと塩っぱくて、卵を潰して和えるとカルボナーラみたいになった。外で食べるパスタは好き。自分で用意するより麺が多い。あとペコリーノチーズも贅沢にかかっている。自炊でこれをやろうとすると、粉チーズは案外高いし、健康に気を使うと麺は100gしか入れられない。辛味チキンは安定の美味しいタンパク質。冷凍40pcが2200円で売ってくれているので、今度購入したい。それぞれを片付けて、”DRINK BAR”の文字をちらりと見やり、(ドリンクバール……)などと思いながら注文シートを記入して店員さんを呼んだ。コーヒーとダージリンを二杯飲んで、ネットを見て、13時からの映画には間に合わないな~と呑気に構えて15時からのにしようと決めて席を立った。お会計は950円だった。満足。シナモンパンナコッタを頼んでいたら1350円だったな。このように最近はお金に糸目をつけず食べたいものを食べるのでサイゼでも1000円を超えがちである。

 

そこから場所を移して烏龍茶のパックやクッキーを買って、古着を500円でdigって綺麗な色のカーディガンを手に入れた。短い丈で、ふわふわしていて今一番欲しい完璧なものが見つかった。ビーズのあしらいが繊細で、いくつか取れかかっているところもあるので補強する。これだから古着はやめられん。

最近ドゥージエムクラスのスカートをワンコインで譲っていただいた。実際に届いた品を見ると、制服のような綿100%の生地に上品な艶があって、一目見て高級な布だと感じた。フレアも上品で、ウエストも少し余るものの、細くて悪くない塩梅。スカートは完璧だった。ふくらはぎだけが気になった。私は膝から下が野暮ったくて、太くも細くもない感じなので足を出すときはいつも超ミニに10cmヒールのブーツで足を延長する。けどまあ、ウエストが細いのでいいでしょう。気にせず行こう。

 

そんなこんなで買い物に満足した私は映画を見る気力が失せ、そのまま帰ってきた。Netflixは880円でBridgertonやQueen’s Gambit、Anne with an “E”が見られるのに、1,800円も払って邦画を……?と思うとなんか今日はいいやとなった。学生の時分は週に三回は映画館に通っていたのに。劇場で見る体験は格別だし、文化体験へのコストは惜しまないと決めているけれど、今日はなんとなく。

 

そのあとは湯船に浸かりながら、「赤と白とロイヤルブルー」を300pまで進めて、盛り上がってきたので本を閉じた。もう今日は自由。好きなだけ書いて読んで寝る。